Linux Memo

【Vine のゲーム】1-3-2005

お正月です。凧あげ、羽子板、駒まわしなど、なつかしい遊びが過去のものになってしまいましたので、コンピュータのゲームでもと思って、Vine 3.1 のゲームを見ましたが、どれもわたしの好みではありませんでした。以前、「倉庫番」で遊んだことがあり、おもしろかったので、gsokoban をインストールしようとしたのですが、ファイルを見つけられなかったので、代わりに xsok-1.02-8.i386.rpm を次からもらってきて、インストールしてみました。
```
ftp://ftp.pbone.net/vol6/ftp.redhat.com/pub/redhat/linux/7.0/en/powertools/i386/RedHat/RPMS/
```
gsokoban や最近のゲームから見ると、グラフィックスが「いまいち」だったので、http://www.sokoban.jp から画像を拝借して、
```
/usr/X11R6/lib/X11/xsok/
```
にある floor.xpm と objects.xpm を作り替えてみましたら、とてもかわいいゲーム画面になりました。スクリーンショットはこちらです。ただし、www.sokoban.jp の画像には著作権がありますので、個人で楽しむ他は、使用にさいして十分にご注意ください。

【NOMAD Jukebox 3 と gnomad2】1-10-2005

私は、Real Player 用のオーディオファイルを作っているのですが、最初は、録音テープからのアナログ入力を t11 に読み込ませて WAV に変換するという方法をとっていました。しかし、せっかくですから、最初からデジタルで録音し、それを処理したいと思い、t11 の自動録音機能を使おうと思ったのですが、なにせ、録音会場のコンピュータは Windows ですし、私は、ラップトップを持っていないので、大きな WAV ファイルを家に持って帰る必要がないように、WAV 録音ができるデバイスがないかと、探してみましたら、Creative Lab のから NOMAD Jukebox 3 というのを見つけました。昨年9月に Ondio 128 というフラッシュメモリーを使った録音機能付きの MP3 プレヤーを紹介しましたが、音質があまり良くないことと、電池がすぐ減ること、WAV 形式では録音できないことなどがあって、それに代わるものを探していたのです。Creative Lab は最近 Zen という MP3 プレーヤを売り出して、ヒットさせていますが、Jukebox 3 はそれ以前のモデルで、もう店には売っていないので、ネットショップで買いました。これには、アナログ端子がついていて、そこからの入力を WAV または MP3 でハードディスクに録音していきます。WAV や MP3 の音質は何段階にも選ぶことができ、MP3 ならかなりの長時間録音ができます。いまどきの MP3 プレヤーにしては大ぶりで、昔のポータブル CD プレヤーのような形をしています。これなら、NOMAD Jukebox を使って会場で録音して、そのまま家に持ち帰って作業ができます。AC アダプターを使うと、電池切れの心配なく作業ができるのも助かります。
さて、問題は、これを Linux で使えるかどうかなのですが、gnomad2 というプログラムがあって、コンピュータと NOMAD Jukebox を USB でつなぐと、ファイルの転送はもとより、プレイリストの管理などが出来、コンピュータからの操作で NOMAD Jukebox を鳴らすことができることが分かりました。こういうプログラムがあることを知らないで NOMAD Jukebox を買ったのですが、Linux で NOMAD Jukebox が使えるプログラムが用意されていたのは、とてもラッキーでした。
gnomad2 のホームページは http://gnomad2.sourceforge.net で、最新ファイルは 2.6 ですが、私のシステムではインストールできませんでしたので、古いバージョンの gnomad2-2.4.4-2.rh9.i386.rpm を使いました。このインストールには libusb が必要ですが、apt-get でインストールできました。インストールの後、いさんで使おうとしたら、NOMAD Jukebox との交信ができず、動きませんでした。どうしたのかと思い、ネットで調べましたら、「ルートでログインして動かす」とありましたので、そうしたら、やっと出来ました。
わざわざルートでログインしなおすのも、めんどうなので、何かいい方法はないかと探しましたら、gksu というコマンドがあるのを見付けました。gksu は Vine 3.1 になってから加えられたコマンドです。3.0 には入っていません。
```
$ gksu -u root -l gnomad2
```
で、gnomad2 を動かすことができました。root になる場合は -u root を指定しなくても大丈夫です。これは
```
$ su -l -c 'gnomad2'
```
としても同じですが、次のスクリプトを作っておいて、これを Gnome のランチャに登録しておけば、アイコンをクリックすれば、ターミナルを起動しなくても、gnomad2 を動かすことができますので、もっとすっきりします。
```
#!/bin/bash
gksu -l gnomad2
```
オプションの -l でログインシェルを使うのがミソです。
通常のファイルでは転送に問題はありませんでしたが、一時間以上の WAV 録音ファイルのように巨大なものでは、転送が途中で止まってしまったり、転送が成功しても、再生、編集の際、WAV ファイルとして認識されないなどのトラブルがありました。それは、Linux だけでなく、Windows の場合も同じでした。USB のシステムに何か問題があるのかもしれません。apt-get でインストールされる libusb は 0.1.7 なのですが、すでに 0.1.8 が出ていますので、それをインストールすると良いのかもしれません。そのうち試してみようと思いますが、ファイル転送がうまくいかなかった時は、GNOMAD Jukebox とコンピュータをアナログでつないで、WAV ファイルを作りなおすという原始的なことをしています。GNOMAD Jukebox のヘッドフォン端子をコンピュータの AUX IN につなぎ、ミキサーの設定では、ライン入力をいっぱいにあげて、入力利得をしぼると、良いようです。GNOMAD Jukebox は音質がいいので、この方法でも品質のよいオーディオファイルをつくることができます。

【いよいよワイヤレス】1-17-2005

私の回りは、ネットワークというと、みんなワイヤレスで、コンピュータショップに行っても、有線関係のものがあまりおいてありません。時代はワイヤレスなのですが、どの機器も高くて手がでませんでした。ところが立ち寄った Fry's で AirLink 社の Access Point $79 が、なんと $24.99 と、半額以下で売っていました。私の場合、すでに有線のネットワークができあがっていますから、ワイヤレス・ルータはいりません。Access Point で十分です。「Linux 対応」とありましたので、安心して買いました。最初、これと、ワイヤレス PCI アダプタを買ったのですが、Access Point の説明を読むと、「ワイヤレス・アダプタとしても使える」とありましたので、ワイヤレス PCI アダプタを返品して、もうひとつ Access Point を買いました。実は、ワイヤレス PCI アダプタのほうが高かったのです。この Access Point は、リピータとしても使えますので、ワイヤレスの範囲を広げたい時に使うことができますので、買っておいて損はないと思いました。また、いちいちコンピュータのケースを開けなくても、ワイヤレスアダプタを取り付けることができます。それに、コンピュータのケースの裏にアンテナがある場合、うまく電波をキャッチできないことがありますが、これだと、電波の届きやすいところ、どこにでも置けますので、とても便利です。
それと、ネットワークスイッチも買いました今まで使っていたルータの四つのネットワークポートがみんなふさがってしまって、。Access Point をつなぐには、これを拡張する必要がおきてきたからです。同じ AirLink 社の 5ポートミニスイッチが $19 でした。「安くて良かった」と思ってレジに持っていったら、実際の値段は、もっと安くて $7 で、これも半値以下になっていました。このスイッチは、どれが uplink になっていて、どれが端末になっているかを、自動的に判別してくれるとありました。クロスワイヤでも、ストレートワイヤでもただつなぐだけでいいのです。とても便利です。

ワイヤレスを追加したネットワークの構成は次のとおりとなりました。

(Internet)
    |--[Cable Modem]
             |--[Router]-----Printer
                   |--Server
                   |--Linux
                   |--NAS
                   |--[Switch]
                         |--Windows
                         |--[Access Point 1] ……… [Access Point 2]--Linux 2
                                                    (Wireless Client)

Access Point の設定にはウェブブラウザで行います。Firefox が問題なく使えました。Access Point の出荷時の IP は 10.0.0.1 に設定されています。Access Point をふたつ同時につなぐと、同じ IP の機器がつながれることになるので、ひとつづつ設定することにし、まず、ワイヤレス・クライエント（受信側）のほうからはじめました。コンピュータの IP をいったん 10.0.0.2 に変更し、Access Point とコンピュータの Ethernet とをケーブルでつなぎました。これで、ブラウザを通して 10.0.0.1 にアクセスできましたので、Access Point の IP を既存のネットワークの IP の範囲内（192.168.254.x）に設定しなおし、Access Point がネットワークアダプターとして動くようにしました。次に、スイッチに、送信側となる Access Point をつなぎ、既存ネットワークの範囲内に IP を設定しました。それから、コンピュータの IP をもとに戻し、インターネットへのアクセスやプリンターへのアクセスを試しましたら、うまくいきました。Super G モードを使うと 100Mbps まで速度をあげられるとありました。いちおう Super G モードで使っていますが、通常 G モードとそんなに違うようには感じませんでした。有線の時よりも DNS への問い合わせにすこし時間がかかるように思いますが、有線とほとんど変わりなくインターネットが使えるようになりました。

【キラー・アプリは必要か】1-23-2005

http://trends.newsforge.com/article.pl?sid=04/12/20/1715209&from=rss で「Linux にキラー・アプリは必要か」という記事を読みました。Linux でなければ使えないアプリケーションは必要なく、Firefox や OpenOffice のように、どのプラットフォームでも使えるアプリケーションが育ってくれば、みんなが Windows だけにこだわらず、Linux にも目を向けるのではないかという論調でした。私が Linux に興味を覚えたのは、Apache や Perl が使えるということだったのですが、そうしたものも、Windows で使えるとなると、Linux を使う理由は、アプリケーションの問題よりも、OS そのものへの興味で終わってしまい、アプリケーションの不足を我慢しながら使うということになりかねません。それでは、Linux は特定の人たちだけのものとなってしまって、普及しないでしょう。Linux を使う目的が「インストールするため」で終わらないようにと思っていますが、これは一人のユーザに過ぎない私が考えてもしょうがないことなのかもしれません。

【ATOK for Linux のインストール】1-30-2005

「一太郎 for Linux」が出ました。特価期間中に買っておこうと、あらかじめ日本の友人に頼んでおいたものが届きました。私の目当ては、一太郎よりも、一太郎に標準搭載されている ATOK のほうでしたので、まずは、 ATOK のインストールからはじめました。
ATOK for Linux では、Vine 3.1 を正式にサポートしていませんでしたが、http://search.luky.org/vine-users.6/msg09835.html に野口さんが ATOK の Vine へのインストール報告をしてくれていましたので、この通りにしましたら、うまくいきました。
まずは、ATOK for Linux のインストールは、CD をマウントして、
```
# /mnt/cdrom/bin/setupatok
```
で、指示通り進めました。Vine 3.1 では IIim が入っていませんでしたので、 IIim のインストールも、CD から行いました。
次に、野口さんのインストール報告にある Attachment をダウンロードしました。imelib.atok4linux.patch を右クリックして「リンク先を名前をつけて保存」を選ぶのですが、保存したファイルは bin11019.bin となりますから、これを imelib.atok4linux.patch という名前に変えておきます。/usr/share/vine に移動し、そこに imelib.atok4linux.patch をコピーして、次のコマンドを実行します。

# patch -p0 < imelib.atok4linux.patch

# service atokx2 start
# service IIim start

$ setime atokx

早速、使ってみました。日本語入力への切り替えは、Ctrl + SPACE で、Canna の Shift + SPACE ではないので、しょっちゅう間違えてしまいますが、Firefox, Thunderbird, OpenOffice, gEdit で問題なく使えました。Firefox で使っている時、Canna で時々変換サーバとの交信が途絶えたのですが、ATOK では順調です。さて、XZ で使えるだろうかと、心配したのですが、問題なく使え、ほっとしました。さすがに変換がスラスラ進み、とても快適です。

【一太郎のインストール】2-7-2005

「一太郎 for Linux」を買ったほんとうの目当ては、付属の ATOK for Linux のほうで、「一太郎」そのものには、あまり興味がありませんでした。「一太郎 for Linux」とは言っても、実態は Windows のプログラムで、Wine を使って走らせているからです。Justsystem には Linux ネイティブで動くもの、しかも、重い「ワープロ」だけでなく、「エディタ」モードにすれば、きびきび動くものを作ってもらいたかったのですが、不満ながらも、せっかく買ったので、「一太郎」もインストールしました。インストールは指示通りで苦労なく出来ました。「環境設定」で、一太郎が使うウェブブラウザの指定や、USB RAM Drive からの文書のオープンなど、ちょっととまどいましたが、うまくいきました。Firefox でヘルプを読んでいます。
まだ使い慣れていないので、細かいコメントはできませんが、日本語入力は、ATOK との組み合わせで、とてもスムースに進みました。括弧など、「開く」括弧を入れると、「閉じる」括弧が自動的に記入されるなど、なかなか便利です。文書全体に、しかも学年レベルに応じてふりかなをつける機能などは、日本の学校で使う場合などが想定されていて、さすがに日本のメーカだなと思いました。おもしろい機能としては、ページを画像化し、それを HTML でページめくりして見ることができるというものがあります。これは、コンピュータが英語しか表示できない場合でも、日本語を画像として見ることができますから、結構使い道があるかもしれません。
OpenOffice は MS Office を意識して作っていますが、一太郎には、MS Office にはない独自なものが数多くあります。一太郎のルックスを変えるプロフェッショナル・モードやリラックス・ビューなど、遊び心を忘れていないのは好感が持てます。立ち上がりは、私のシステムでは、OpenOffice よりも早いです。

【ATOK for Linux のその後】2-14-2005

ATOK のツールボックスが突然消えました。それでも、アプリケーションでは日本語入力ができましたが、候補ボックスはごく小さなものになっていました。それに、他のアプリケーションでは大丈夫でも、XZ では使えなくなってしまいました。どうしたんだろうと、考えてみましたら、apt-get でシステムのアップデートをしていたことを思い出しました。そのとき、/usr/sare/vine/imelib が書き換えられてしまったのです。新しい imelib を調べてみたら、2月10日に Takashi Isobe さんが ATOK for Linux へのエントリーを書き込んでくれていました。素早い対応に感謝します。
ATOK for Linux を起動するには、
```
$ setime atokx2
```
とします。ジャスト・システムさんの ATOK for Linux の宣伝に Vine 3.1 対応と謳ってくれてよいと思います。
さて、どのかな漢字変換プログラムでも、ユーザ辞書が大切なので、ATOK のユーザ辞書はどこかなと探したら、/var/opt/atokx2/users/USER/atok17u1.dic にありました。ほかに atok17u3.dic や atok17u4.dic というのもあったのですが、これが何なのかよくわかりませんでした。ATOK には、テキストファイルから単語を一括登録する機能があるので、Canna で作ったユーザ辞書を移行しようとしましたが、そのままでは失敗しました。「読み」「候補」「品詞」をそれぞれタブで区切り、品詞の最後に「ユーザ登録」をあらわす * をつける必要があるようです。ATOK には自動登録機能もあって、自動登録の場合は最後に $ がつきます。
```
!!DICUT17
!!一覧出力
!!単語種類;登録単語(*)
!!読み範囲;(読みの先頭) → (読みの最終)
 
ああ	あゝ	感動詞*
```
これは ATOK のツールボックスから「メニュー」を選び、「メニュー」の中から「辞書メンテナンス」→「辞書ユーティリティ」→「一括処理」→「単語一括処理」を使っておこないました。

辞書テキストをつ来るときやっかいなのが、品詞の選び方です。名詞だけでも 12種、動詞にいたっては 39 種類、他に形容詞、副詞、連体詞、接続詞などがあります。次は、ATOK の品詞一覧ですが、これを適切につけていくのは、並大抵のことではありません。Canna のように簡単な質問に答えるだけで品詞のわりふりをしてくれるようなものがあれば便利だと思いました。

名詞　　　　　固有人姓　　　固有人名　　　固有人他　　　固有地名　　　固有組織
固有商品　　　固有一般　　　名詞サ変　　　名詞ザ変　　　名詞形動　　　名サ形動
 
形容詞　　　　形容詞ウ　　　形容詞イ　　　形容詞エ　　　形容動詞　　　形動タリ
 
カ行五段　　　ガ行五段　　　サ行五段　　　タ行五段　　　ナ行五段　　　バ行五段
マ行五段　　　ラ行五段　　　ワ行五段　　　ハ行四段　　　一般動詞　　　カ変動詞
サ変動詞　　　ザ変動詞　　　ワ行五段音便　ナ変動詞　　　ラ変動詞
カ行上二段　　ガ行上二段　　タ行上二段　　ダ行上二段　　ハ行上二段　　バ行上二段
マ行上二段　　ヤ行上二段　　ラ行上二段　　カ行下二段　　ガ行下二段　　サ行下二段
ザ行上二段　　タ行下二段　　ダ行下二段　　ナ行下二段　　ハ行下二段　　バ行上二段
マ行下二段　　ヤ行下二段　　ラ行下二段　　ワ行下二段
 
数詞　　　　　副詞　　　　　連体詞　　　　接続詞　　　　感動詞　　　　独立語
接頭語　　　　冠数詞　　　　接尾語　　　　助数詞　　　　単漢字　　　　終助詞

ATOK for Linux には、テキスト・ファイルからの辞書登録はできても、辞書をテキスト・ファイルに書き出す機能はありません。辞書ファイルを解析すればできるのかもしれませんが、今のところうまい方法を見つけていません。この機能はぜひ欲しい機能です。

【郵便番号検索プログラム】2-21-2005

昨年、郵便番号検索プログラムを perl で書きました。市町村の合併がさかんに行われ、去年のデータが古くなってしまったので、新しいデータで、郵便番号簿を作ろうとしたのですが、プログラムがとても複雑だったために、もっと単純なものに書き換えました。 perl プログラムは「わたしの真珠箱」に、このプログラムで作った郵便番号簿の tar.bz2 圧縮ファイルはこちらにあります。いったんディスクに保存し、それから解凍します。解凍して出来る yubin ディレクトリ（フォルダ）の中の index.html をクリックするだけで、ブラウザが起動して、郵便番号の検索ができます。地名の読み方も表示してありますので、地名の読み方を調べるのにも役立ちます。Windows で tar.bz2 を解凍できない場合は、http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/util/se117996.html からeo というプログラムをダウンロードしてみてください。「ダウンロード」や「解凍」という言葉がはじめての人は、http://www.faireal.net/soft/archiver/eo.htm をごらんください。くわしい説明が載っています。

【アップデート、アップデート】2-28-2005

RealPlayer が 10.0.1 から 10.0.2 にアップデートされていました。
```
https://player.helixcommunity.org/2004/downloads/
```
より、rpm パッケージをダウンロードして
```
rpm -U RealPlayer-10.0.2.608-20041214.i586.rpm
```
として、インストールしました。
gFTP も 2.0.18 にバージョンアップされていましたので、
```
http://www.gftp.org
```
からソースをダウンロードしてコンパイルしました。最初にコンパイルする時、gtk2-devel がなかったため失敗しましたので、
```
# apt-get gtk2-devel
```
で、必要な開発パッケージをインストールしてから再びコンパイルしましたら、うまくいきました。Vine 3.1 では開発パッケージを必要に応じて apt-get で手に入れるようになっています。後で
```
ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/Linux/Vine/VineSeed/i386/Vine/RPMS
```
を調べたら
```
gftp-2.0.18-0vl1.i386.rpm
```
がちゃんと用意されていました。コンパイルが面倒な人は、VineSeed をチェックすると良いでしょう。

【OpenOffice 2.0 Beta】3-7-2005

OpenOffice 2.0 のベータ版が公開されていました。さっそくダウンロードした OOo_2.0beta_LinuxIntel_install_ja.tar.gz を解凍しました。すると、RPMS というディレクトリーに openofficeorg-calc-1.9.79.-1.i586.rpm など、22個の rpm ファイルが展開されました。私の場合 Vine 3.1 を使っていますので、redhat-menus や suse-menus を取り除いてから
```
$ cd RPMS
$ su
# rpm -Uvih *rpm
```
としました。実行ファイルは /opt/openoffice.org1.9.79 にインストールされましたので、program/soffice から起動しました。
2.0 ではデータベースが統合されてるなど、盛りだくさんの機能が組み込まれているようですが、私にとっては、MS Word との日本語文書互換が一番の関心です。ほんの少しだけ試しただけですが、1.1 ではきちんと表示された日本語の縦書き文書が、2.0 では再現されないものもありました。OpenOffice は英語文書ではほぼ問題ないのですが、日本語文書ではまだ難点があります。2.0 の日本語の取り扱いがこなれるまでは、当分は 1.1 を使うことになるでしょう。

【Bluefish を使ってみて】3-14-2005

HTML の編集に、Bluefish がいいという評判を聞いて、インストールしてみました。
```
ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/os/Linux/Vine/VinePlus/3.0/i386/RPMS.plus
```
に
```
bluefish-1.0-0vl1.i386.rpm
```
がありましたので、これを使いました。
Bluefish は、手動でタグを埋め込んで行くタイプの HTML エディタですので、勝手にコードをはき出すタイプのものと違って、すっきりした HTML ファイルをつくることができます。タグは、手書きであれば、終了タグを自動的に補ってくれ、アイコンで選ぶこともできます。私にとって便利な機能は、「ブラウザで確認」アイコンを押すと、HTML ファイルがブラウザで表示されることです。ただし、これを使うには「環境設定」の「起動プログラムの設定」で自分のブラウザを指定しなければなりません。私の場合は Firefox を使っており、しかも、Firefox の起動には、自分で書いたスクリプトを使っていますので、ブラウザ設定画面で「追加」を押し「Firefoxで確認」という項目をつくり、コマンドを
```
mozloader %s&
```
としました。そして、この項目を右クリックし、リストの一番最初に置きました。これで、ワンクリックで Firefox で HTML を表示させることができます。ただし、保存されているファイルしか表示しませんので、編集した後は、まず保存ボタンを押してからブラウザボタンを押す必要があります。編集中の HTML を表示させるのに、保存していない場合は、「保存しますか」というダイアログが出ると、親切かなと思います。XZ にも、ブラウザボタンはあるのですが、私のシステムでは動きませんでしたので、これには重宝しています。
Bluefish では画像の参照も出来、参照した画像を、画像サイズも含めて HTML に挿入することができます。他に、簡単な HTML マニュアルなど、なかなか充実した内容です。編集上のことを言えば、XZ では、改行時に <br> が自動的に入ってしまって具合が悪かったのですが、Bluefish では、そういうことがありません。なによりも、XZ で、他のアプリケーションからのコピー＆ペーストが出来なかったのが、Bluefish でできるのはうれしいです。ただ、エディタの動きは、XZ のようには早くはないので、XZ から完全に乗り換えるのには躊躇しています。XZ にはグローバル検索・置換などの機能があり、開発が停止しているとはいえ、なかなか手放せません。

【OpenOffice 2.0 Beta のその後】3-21-2005

OpenOffice 2.0 のベータ版を使っていて気づいたことをあげておきます。
- いくつかの日本語フォントを入れたら、日本語縦書き文書もきちんと表示されるようになりました。
- マウントしたネットワークハードデスクからはファイルを読み取れませんでした。いったんローカルに移して編集しています。1.1.4ではこの問題はありません。
- 日本語フォントの「10.5ポイント」はメニューにありますが、使えませんでした。1.1.4 では 10.5ポイントを使えます。しょうがないので、10ポイントか 11ポイントを使っています。
- 編集中の文書を選択した後、マウスのフォーカスがはずれると、選択した部分が消えてしまいました。そんな時は、編集の「やり直し」を使ってもとに戻しました。
- プリンタを USレターに設定しておいても、A4 に戻ってしまうことがあります。印刷前にプリンタのプロパティでチェックしないと、紙が無駄になります。
- 編集中の文書がクラッシュした時は、次回に OpenOffice を起動した時、リカバリーを試みます。これは 2.0 で追加された機能です。

【CUPS マネージャー】3-28-2005

私は印刷には CUPS を使っています。印刷がうまくいかなかった時には gnome-cups-manager を使えばいいのですが、これは root 権限で起動しないと、プリンターをコントロールしてくれません。gnome のランチャーから CUPS マネージャーを起動できるように次のようにしました。
1. gnome でデスクトップを右クリックして「ランチャの生成」を選ぶ
2. 名前に「CUPS Manager」、コマンドに「gksu -l gnome-cups-manager」と入れ、アイコンに「cupsprinter.png」を選ぶ
3. 「OK」を押して終わり
gksu は、root でアプリを実行してくれる便利なコマンドです。CUPS Manager のアイコンを押すとパスワードを聞いてきます。パスワードを入れると、gnome-cups-manager が起動しますので、これでプリンターのトラブルを解決しています。

【Firefox と Thunderbird のアップデート】4-4-2005

4月1日に、Firefox と Thunderbird がそれぞれ 1.02 にアップデートされていました。セキュリティ上の問題が解決されているとのこと、より安心して使うことができるかと思い、インストールしたのですが、その後、今まで使うことができたオンライン・バンキングができなくなってしまいました。いろいろ試してみて、Firefox の SSL 3.0 を無効にしたら、再びアクセスできるようになりました。銀行側のシステムは Internet Exploer のことしか考えていないようですが、Windows でなければアクセスできないシステムでなかったのは幸いでした。

【英辞郎の検索】4-11-2005

英和・和英データベース「英辞郎」のデータをアルク発行の『英辞郎第二版』付属 CD-ROM から手に入れました。eijiro81.txt と waeiji81.txt です。これらのファイルは www.eijiro.jp からもダウンロードできますが、圧縮ファイルの解凍には Windows とパスワードが必要になります。パスワードは 1,980円で買うことができます。アルクの書籍よりも安く買うことができますので、次回は、これを利用しようかなと思っています。以前作った英辞郎の検索プログラムは、何年も前のデータファイルに基づいていましたので、今回、検索プログラムを作り直しました。この検索プログラムは「私の真珠箱」に載せておきました。
下ごしらえとして、eijiro81.txt と waeiji81.txt を EUC に変換、それぞれを eiwa.dic、waei.dic とし、次のようにして temp.txt を less で見るようにしました。
```
英和辞書の場合
$ look -f ■word eiwa.dic > temp.txt
和英辞書の場合
$ look -f ■単語 waei.dic > temp.txt
```
ある言葉を含むすべてのエントリーを見るには
```
$ grep {映画} waei.dic > temp.txt
```
などとします。grep は look と違って速度が遅いです。上記の例では、日本語の映画の題名が全部表示されます。

【Adobe Reader 7.0 登場】4-18-2005

Adobe Acrobat Reader Linux 版が昨年11月に 5.010 にバージョンアップされていましたが、今回、いきなり Adobe Reader 7.0 となって登場しました。Adobe のホームページからさっそくダウンロードしました。rpm 版と tar.gz 版の両方があって、最初 rpm 版をダウンロードしたのですが、
```
エラー: アーカイブの伸長に失敗: ファイル /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Reader/intellinux/bin/acroread;425d286e: cpio: MD5 チェックサムが適合しません
```
というメッセージが出ました。やむなく tar.gz 版をダウンロードしなおして、これを解凍しました。
```
gzip: stdin: invalid compressed data--crc error
tar: Child returned status 1
tar: 処理中にエラーが起きましたが、最後まで処理してからエラー終了させました
```
というメッセージが出ましたが、解凍してできあがったディレクトリ AdobeReader の INSTALL を実行すると、無事インストールが完了しました。あとになって、ftp.adobe.com/pub/adobe/reader/unix/7x/7.0/enu から AdobeReader_enu-7.0.0-2.i386.rpm を FTP でダウンロードし、インストールしましたら、エラーなしでインストールできました。同じファイルのはずなのに、どうしてこうなったのかわかりません。それから、AdobeReader_enu-7.0.0-2.i386.rpm の enu とは English-USA のことだそうです。
ともかく、最初に、/usr/local/Adobe/Acrobat7.0/bin/acroread を実行すると、
```
PPKLite.api Failed to Load
```
というメッセージが出ましたが、これは apt-get で openldap-client をインストールして解消しました。まず openldap-client をインストールしてから、Acrobat Reader をインストールすると、エラーメッセージが出なくなります。LDAP のことはくわしくは分かりません。今回は Adobe Reader を使うためだけにインストールしました。
ユーザインターフェースはいままでのものよりうんと洗練され使いやすくなっています。firefox や thunderbird などをブラウザ、メールクライエントとして指定し、インターネット上の PDF の検索や、PDF をメールのアタッチメントとして送るなどが、シームレスに出来ます。"Save As Text" という機能はとても便利で、もとの文書がテキストの抽出を許可していれば、PDF をテキストファイルで保存してくれます。Xpdf に含まれている pdftotext でもテキストの抽出はできるのですが、段組編集された文書では、pdftotext は、横一列にテキストを読んでしまうので、テキストの復元が困難ですが、Adobe Reader 7.0 では、段組編集された文書も、きちんと連続した文章として抽出してくれます。pdftotext よりはるかに優れています。画像もスナップショット機能で取り込めるようですが、gimp に貼り付ける方法がわかりませんでした。また、今回のリリースでは、日本語の言語パックは用意されておらず、ブラウザへのプラグインとしての組み込みもうまくいきませんでした。言語パックのリリースが待たれます。

【Adobe Reader 7.0 で日本語を表示する】4-25-2005

前回、「Firefox で Adobe Reader 7.0 のプラグインが使えない」と書きましたが、それは、/usr/local/bin に置いた acroread へのリンクが、古い acrobatreader を指していたからでした。それを Adobe Reader 7.0 へのリンクに変えましたら、プラグインが使えるようになりました。大変失礼しました。
Adobe Reader 7.0 で日本語を表示する方法が、http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/720acrobat7.html に紹介されていました。手順は次の通りです。
1. ftp.adobe.com/pub/adobe/acrobatreader/unix/5.x/jpnfont.tar.gz をダウンロードし、それを /tmp/4/ に展開する。
2. Acrobat7.0/Resource/CMap に移動し、そこに JPNKIT/LANGCOM.TAR を展開する。
```
$ cd /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Resource/CMap
$ su
Password:
# tar xf /tmp/5/JPNKIT/LANGCOM.TAR
```
3. Acrobat7.0/Resource/Font に移動し、そこに JPNKIT/LANGJPN.TAR を展開する。
```
# cd /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Resource/Font
# tar xf /tmp/5/JPNKIT/LANGJPN.TAR
```
4. 5.x のフォントパックにはゴシック体がないので、4.x/jpnfont.tar.gz をダウンロードし、それを /tmp/4/ に展開して LANGJPN.TAR を Acrobat7.0/Resource/Font に追加する。
```
# cd /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Resource/Font
# tar xf /tmp/4/JPNKIT/LANGJPN.TAR
```
要するに、acrobatreader 5.x の LANGCOM.TAR と LANGJPN.TAR、それに acrobatreader 4.x の LANGJPN.TAR があればいいので、私は、acroreader 4.x の LANGJPN.TAR を LANGJPN4.TAR と改名して、JPNKIT7 に保存しておきました。必要に応じて LANGCOM.TAR を /Resource/CMap に LANGJPN.TAR と LANGJPN4.TAR を展開すれば良いということです。最新の Adobe Reader 7.0 で日本語を使うことができるので、満足しています。

【PDF の印刷】5-2-2005

Adobe Reader 7.0 のインストールを便利にするため、setup.sh と install.sh の二つのスクリプトを書きました。私は、次のファイルを adobereader700 ディレクトリにまとめ、これを adobereader700.tar.gz に圧縮しておきました。こうしておけば、再インストールする時に便利です。ただし、このスクリプトは、私の環境にあわせてありますので、他の環境での動作は保証しかねますので、ご注意ください。

AdobeReader_enu-7.0.0-2.i386.rpm
setup.sh
install.sh
LANGCOM.TAR （Acrobat Reader 5.x 用の言語キットから）
LANGJPN.TAR （Acrobat Reader 5.x 用の言語キットから）
LANGJPN4.TAR（Acrobat Reader 4.x 用の言語キットから）

setup.sh のスクリプトは次の通りです。

#!/bin/sh
#
# Adobe Reader 7.0 Plugin Installer
#
acropath=/usr/local/Adobe/Acrobat7.0
echo This will install Adobe Reader 7.0 ...
echo Input root password.
su -c './install.sh'
echo Installing Mozilla plugin ...
if [ -e $HOME/.mozilla/plugins/nppdf.so ]; then
    rm $HOME/.mozilla/plugins/nppdf.so
fi
ln -s $acropath/Browser/intellinux/nppdf.so $HOME/.mozilla/plugins/nppdf.so
echo Adobe Reader 7.0 and Mozilla plugin were installed.
exit

setup.sh の 8行目で呼び出している install.sh は次の通りです。

#!/bin/bash
#
# Adobe Reader 7.0 Installer
#
workpath=`pwd`
acropath=/usr/local/Adobe/Acrobat7.0
echo $acropath
echo Installing Adobe Reader 7.0 ...
if [ -e $acropath/bin/acroread ]; then
    rpm -e AdobeReader_enu-7.0.0
fi
rpm -i AdobeReader_enu-7.0.0-2.i386.rpm
echo Installing Japanese Font ....
cd $acropath/Resource/CMap
tar xf $workpath/LANGCOM.TAR
cd $acropath/Resource/Font
tar xf $workpath/LANGJPN.TAR
tar xf $workpath/LANGJPN4.TAR
echo Make a symbolic link of acroread in /usr/local/bin/
if [ -e /usr/local/bin/acroread ]; then
    rm /usr/local/bin/acroread
fi
ln -s $acropath/bin/acroread /usr/local/bin/acroread

Acrobat Reader は Postscript Printer にしか対応していないので直接印刷できません。それで、ふだんは Xpdf で印刷しているのですが、本を一冊まるごと印刷する必要があり、用紙を節約するために両面印刷することにしました。その時 GGV が役に立ちました。GGV には、偶数ページ、奇数ページをマークする機能がありますので、それを使ってページをマークし、「マークしたページを印刷する」を選びました。私のプリンターでは、最初に偶数ページだけを、次にそれをペーパートレイに戻して、奇数ページだけを印刷すると、ちゃんとページの整った本となって出てきます。しかも、「マークしたページを印刷する」のオプションを使った場合、ページが用紙の真ん中に印刷されるので、両面印刷した場合にとても都合が良いのです。ただし、200ページもあるファイルの印刷には、プリンターにデータを送るのにも長い時間がかかり、最初は、プリントシステムが動かなくなったのか、あるいは、このファイルには印刷防止のプロテクションがかけられているのではないかと思ったほどでした。

【クリップボードがわりの cmemo】5-9-2005

私はエディタに XZ を常用していますが、XZ の難点のひとつは、X 上の他のアプリケーションとのコピー&ペーストがうまくできないことです。それで、今まで gEdit を経由してコピー&ペーストをしていたのですが、gEdit よりももっと軽い cmemo というエディタを見つけましたので、今では、これを使っています。 http://www1.neweb.ne.jp/wb/smusic/soft/cmemo.html からソースコードをダウンロードすることができます。立ち上がりが早いので、ちょっとしたファイルビューアとしても使うことができ、重宝しています。

【gFTP をファイルマネージャーとして使う】5-16-2005

gFTP の「ツール」→「ウィンドウの比較」には、ローカルとリモートの両方のファイルを比較して足らないものを選択してくれる機能があります。私はこれを、ハードディスクのホームディレクトリと USBドライブとの比較に使おうと思いたちました。そして、リモートホストのウィンドウに /mnt/USB_Mass_Storage_Device-sda1 を表示させてみました。私のしたことは次の通りです。
1. gFTP のリモートロケーションに /mnt/USB_Mass_Storage_Device-sda1 と記入
2. プロトコルから Local を選択
3. ユーザ名にログイン中のユーザを記入
4. パスワードを記入してリターンを押す
5. USBドライブの内容が表示されてからこれをブックマークに保存
このようにすると gFTP をファイルマネージャー、またはバックアップツールとして使うことができます。

【かんたんストリーム再生】5-23-2005

コンピュータで仕事をしている人は、バックグラウンドミュージックが欲しいでしょう。一番簡単なのは、ミュージック CD をかけることだと思います。ところが、私のコンピュータでは、CD ドライブの音声出力とマザーボードをつなぐコネクターが合わなくて、つないでいません。これではふつうは CD は聞けません。ところが、xine を使うと、聞くことができます。ccda2wav を使って、デジタル再生しています。ccda2wav がインストールされていなければいけませんが、これは apt で簡単にインストールできます。私と同じように、コネクターをとりかえるのが面倒でそのままにしている人は試してみてください。
次は、mp3 ファイルをハードディスクに置いて、m3u プレイリストを作り、それを再生することです。RealPlyer、xine、xmms、zinf のどれも m3u プレイリストに対応しています。

けれども、我が家には http サーバが動いているので、次のようにして、ブラウザから音楽を選択できるようにしました。

<a class='edit' href="http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/a_girls_dream.mp3">A Girls Dream</a>
<a class='edit' href="http://192.168.1.2/serer/music/TwelveGirls/alamuhan.mp3">Alamuhan</a>
<a class='edit' href="http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/clocks.mp3">Clocks</a>
<a class='edit' href="http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/reel_around_the_sun.mp3">Reel Around the Sun</a>

こうすれば、LAN 内のどのコンピュータでも音楽を聴くことができます。しかし、これでは一曲づつクリックしていかなければならないので、m3u ファイルをつくり
```
<a class='edit' href="http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/TwelveGirls.m3u">全部まとめて聞く</a>
```
というふうにしました。m3u ファイルは、単なるテキストファイルで、次のように記述してあるだけです。
```
http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/a_girls_dream.mp3
http://192.168.1.2/serer/music/TwelveGirls/alamuhan.mp3
http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/clocks.mp3
http://192.168.1.2/server/music/TwelveGirls/reel_around_the_sun.mp3
```
リストを http:// ではじめれば、ストリーム再生します。ストリーム再生中でも、「次の曲へ」あるいは「前の曲へ」ボタンを押せば先に進んだり、あとに戻ったりできます。xmms では、ID3 タグがあればそれを演奏中の曲名を表示します。それが無いときはファイル名が表示されます。プレイリストでは m3u ファイルで指定された曲の一覧が出、演奏中の曲が反転表示されていきます。zinf では "HTTP Stream" と表示されるだけなのが残念です。

【ID3 タグの編集】5-30-2005

MP3 をつくる時、ID3 タグをつけなかったものがいくつかありました。ファイルの再生そのものにはあってもなくてもかまわないのですが、やはり、プレーヤーにきちんと曲名が表示されると気持ちがいいので、ID3 タグの編集プログラム easytag というのを、インストールしました。最新版の easytag-1.1.tar.bz2 を easytag.sourceforge.net からもらってきて、コンパイルしました。コンパイルには gtk+-devel などのライブラリが必要でした。FLAC を入れませんでしたので、警告が出ましたが、問題なくコンパイルとインストールができました。

【icecast でストリーミング】6-6-2005

次に私が試したのは、ライブ・ストリーミング・サーバを作ることでした。icecast を使えば簡単にできるということで、icecast 2.2.0 をダウンロードしてインストールしようとしたのですが、./configure の段階で「libxslt へのリンクがつくれません」というエラーが出てだめでした。Vine ではライブラリーが足らないのです。やっぱり Fedora Core が必要なのかなと思いながらも、Vine にこだわって、古いバージョンならうまくいくかも知れないと、Icecast Old Release から icecast-1.3.12 と shout-0.8.0 をダウンロードしました。両方とも /usr/local/icecast/ 以下にインストールできました。icecast.conf と shout.conf はサーバを localhost にしたぐらいで、ほとんどの設定はデフォルトのままでスタートさせました。コマンドは root 権限で
```
# /usr/local/icecast/bin/icecast -b
# /usr/local/icecast/bin/shout -z
```
です。-b や -z のオプションはそれぞれバックグラウンドで動かすことを意味しています。起動させると「正しくコンパイルされていません。」という警告メッセージが出ますが、動いてはくれますので、そのままで使っています。
shout.playlist は、頻繁に変更するので、ホームディレクトリーに置き、リンクを /usr/local/icecast/etc/ に置きました。こうすれば、いちいち super user にならなくても、playlist を変更することができると思ったのですが、playlist の更新には super user 権限が必要なので、これは、あまり良いアイデアではありませんでした。
ストリーミングを聞くためには、RealPlayer で http://localhost:8000 を指定しました。クライエント・コンピュータから接続する場合は localhost のところにサーバ名か IP 番号を入れます。Zinf では、RealPlayer のように URL を入れるメニューがありませんでしたので、コマンドから zinf http://localhost:8000 としました。ストリームにつながった後は、MyMusic で Favorites に登録しておきました。前回の「かんたんストリーム再生」と違って、こんどは zinf でも曲名が表示されました。
```
$ mpg123 http://localhost:8000/shout.playlist
```
としても、ストリームを再生することが出来ましたが、音飛びが激しく、実用的ではありませんでした。zinf で再生するのがいちばん滑らかなように思います。

【peercast のインストール】6-13-2005

icecast がうまくいったので、今度は peercast を試してみることにしました。peercast というのは、自分が受信したメディアファイルを他のクライエントにも発信することができる、サーバとクライエントを融合したリレー型のアプリケーションです。ダウンロードサイトは www.peercast.org/download.php で、Linux/Mac/Windows のすべてがそろっています。[Download] ボタンを押すと、peer-linux.tgz を取り込むことができます。私はこれを /home/penguin/peercast/ 以下に保存し、このディレクトリで解凍しました。peercast-linux.tgz を解凍すると、html というディレクトリと、実行ファイル peercast ができあがります。peercast を
```
$ /home/penguin/peercast/peercast &
```
と、実行すると、設定ファイル peercast.ini が同じディレクトリに作られ、peercast がバックグラウンドで動きます。
放送を聞くにはブラウザの URL 欄に localhost:7144 と入れます。最初に情報が示されますが、[イエローページ] をクリックしますと放送局のリストが表示されるので、聞きたい局の [Play] ボタンを押します。MP3 や OGG を Zinf で再生しようとしましたが、うまくいかず、RealPlayer にしましたら、再生してくれました。
細かい設定は上記のブラウザの [設定] をクリックして行います。この設定画面をわかりやすいものと差し替えることができます。peercast.gooside.com に「初心者向け PeerCast 解説」というのがあって、そこに、014.zip というファイルがあります。これをダウンロードして解凍すると、ja というディレクトリができますので、これを /home/penguin/peercast/html/ja と差し替えておきました。差し替えた日本語設定ページの「設定ウィザード」を使うと、「全体のリレー数」「最大送信帯域」「CIN 最大接続数」などのサジェスションを得ることができます。
私の環境では icecast を動かしている時は、peercast が動きません。また、peercast を使っての放送を試みたいと思ったのですが、www.peercast.org にある説明だけではどうも要領がつかめません。Linux でのストリーミング配信のわかりやすい説明を期待しています。

【Adobe Reader 7.0 日本語版】6-20-2005

Adobe Reader 7.0 の日本語版がリリースされていました。次の手順でインストールできます。
1. LDAP パッケージが入っていないと、"PPKLite.api Failed to Load" というエラーが出るので、Vine の場合、# apt-get install openldap であらかじめインストールしておく。
2. ftp://ftp.adobe.com/pub/adobe/reader/unix/7x/7.0/jpn/ から AdobeReader_jpn-7.0.0-2.i386.rpm をダウンロードする。
3. # rpm - i AdobeReader_enu-7.0.0-2.i386.rpm でインストール
4. /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/bin/acroread へのシンボリック・リンクを /usr/local/bin に置く
5. /usr/local/Adobe/Acrobat7.0/Browser/intellinux/nppdf.so へのシンボリック・リンクをブラウザの plugins ディレクトリに置く
とても簡単です。明朝体とゴシック体の両方がちゃんと入っています。4月25日と5月2日の記事はもう不要になりました。Adobe Reader のメイン・メニューが日本語になるとあまりきれいではないと思う人は、「編集」→「環境設定」→「言語環境」で「起動時に選択」を選び Adobe Reader を再起動した時、「English」にすると良いでしょう。私は「English」で使っています。

【WindowMaker 0.91】6-27-2005

Vine 3.1 のデフォルトデスクトップが gnome なのでずっとそれを使っていましたが、かって使っていた WindowMaker を Vine 3.1 で使うとどうなるのだろうと思って、ふたたび WindowMaker を入れてみました。
```
# apt-get install WindowMaker
```
で、お手軽インストールできます。gnome から WindowMaker への切り替えはコンソールで
```
$ setwm WindowMaker
$ startx
```
としました。ATOK も動きますし、gnome で使うことのできるアプリケーションはほとんど使えます。
Vine 用の WindowMaker 0.80 ですが、WindowMaker のホームページをチェックしてみましたら、0.91 にアップデートされていました。setwm はインストールされている rpm パッケージをチェックしますので、WindowMaker は rpm でインストールされていなければなりません。それで、WinodwMaker 0.80 はそのままにしておいて、WindowMaker 0.91 をマニュアルでインストールしました。インストールのコツは、
```
$ ./configure prefix=/usr/X11R6
```
と指定することです。freetype2-devel パッケージが入っていないと、configure が通りませんし、libpng-devel や libjpeb-devel、libtiff-devel も必要です。
0.91 では新しい WPrefs が入っています。
```
/usr/X11R6/GNUstep/Applications/WPrefs.app/WPrefs
```
を指定して実行します。新しいバージョンでは、メニューの設定が楽になりました。また、フォントの設定メニューもできました。WPrefs ではメニューで日本語を使うことはできませんが、メニューファイルを UTF8 で直接編集すれば、日本語の表示はできます。WPrefs が日本語を扱うことができれば、もっとよいのですが…。また、オリジナルのメニューのままだと、メイン・メニューが正しく表示されません。その時は ~/GNUstep/Defaults/WMRootMenu を UTF8 に変換すると大丈夫になります。


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Linux Memo 2005年1～6月分